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Posted by ミリタリーブログ at

2014年12月04日

G3SDチューニング

あの、機動戦士さんのG3SDをチューニングしました。



ベースはG3SASですので、いじりやすい個体です。
分解方法はGogleで”G3SAS 分解”等撃ちこめばいくらでも出てきますので、G3カスタム諸兄方のサイトご参考ください。

メカボ開けたら、ピストンクラッシュ+ギアガタガタ。
ピニオンギアも真ん丸に削れてました。
恐らくべべルギアの軸受外れる→ピニオンギア吹っ飛ぶ→そのかけらがスパー、セクターギアを傷つける。
そしてセクターの軸受も外れて、ピスクラして終了。
このパターンだと思われます。

この銃はマルイのG3SASハイサイクルがベースになっているのですが、メカボが黒メッキで塗られているために、このメッキで、しっかり軸受けが止まりにくいんです。
そして、マルイのピニオンギア、柔らかいんです。
30000モーターの回転に付いていけてない、、、。
カラシのAKHCも、MP5KHCも、軸受けが外れる+ピニオンギアぶっ潰れトラブルが昔あり、AKの方はこのG3と同じようにギアとピストン全部だめにしたことがあります。


対処法としては

■軸受けを付けるときに、軸受けの方もしっかり脱脂洗浄する。
■メカボ側の軸受け部分のメッキを少しはがし、しっかり脱脂洗浄して、耐衝撃瞬間接着剤できっちり軸受けをはめ込む。
■しっかりとまわる金属ギア+金属歯ピストン+硬いピニオンギアを入れる

という方法が今のところベストです。
メタルの軸受はギアの軸を削ることがあるので、私はマルイ純正の焼結アロイの軸受が好きなんです。

今回、カラシがいつもやっているVer.2のチューニング方法を紹介していますので、これからG3や、M4系、MP5系等、スタンダードVer,2のカスタムされる方のご参考にどうぞ。
*真似しても同じ結果になるとは限りません。すべて自己責任でお願いします。

まずはメカボばらして、すべての部品を外します。
で、レール部分を金属磨きのピカールで磨きます。
ピカールは20年以上使っている熟成物です。


磨き方はこのように、綿棒等にピカールを付けて。




メカボの可動部分をシュシューっと磨いていきます。
あまり力は込めずに、回数を多くするようにしましょう。


光ってきたら、きれいな布(古いTシャツ等がベスト)で、汚れが無くなるまできれいにふき取ります。
最後にパーツクリーナーできれいに洗浄しておきます。

メカボ磨く派の人と、磨かない派の人が居ますが、カラシは断然磨く派。
磨いた方が、大きな削れカスとか、黒い汚れが少ないし、磨いて失敗したことの方が断然少ないから。

次に、メカボックス、シリンダーヘッドの先端が当たる部分です。
この部分の角をリューター等で丸くします。

昔からある方法ですが、これをやっているとハイサイクルでもメカボがひび割れにくくなります。
この加工をして、DSGを入れたメカボも含め、初速95ぐらいのメカボで割れたことはありません。


左右両方同じ加工をします。


次にギアは、エチゴヤ南福岡店さんで買ったこのSuperShooterの13:1ギア。

これを前(ピストンに先に当たる方)を2枚、後ろ(ピストンの歯に最後まで残る方)を1枚カットして使います。
16枚→13枚でマルイのハイサイクルと同じ歯数になります。


ギアは一度すべて脱脂洗浄して、グリスを塗り、シム調整をします。
そして、ピストン・シリンダーを組まない状態でグリップとモーターを付けて、10分~15分、馴らし運転を行います。

馴らしが終わったら、再度脱脂洗浄してから、再度シム確認と調整。
終わったらグリスを塗って本組みです。
馴らしは非常に面倒ですが、これをするのとしないのとでは、その後のメカボの音に大きな差が出ます。


SuperShooterの13:1のギア、スパーの径が大きいため、逆転防止ラッチに干渉します。
この当たる部分をしっかりと削り込んであげておいてください。(逆転防止ラッチは馴らし不要です。)



やっと本組み完了。
スイッチ部分はFETのPicoSSR3を入れるので、赤線をスイッチ片方の端子にまとめ、空いた片方には信号線を出しています。

元々バリカタを付けていたので、そんなにスイッチも焼けておらず、そのままコードを変えるだけで使えました。
ただ、毎週使っているようなハードユースの銃なので、バリカタよりもFETがお勧め。

バリカタも大幅にスイッチ寿命を伸ばしてくれますが、完全ではありません。
毎週使うような銃にはFETを付けた方がいいです。

次にピストンですが、SHSの14枚歯を使います。
これはこのまま組んではいけません。


まず、そして、カッターで、スプリングの入り口になるこの部分をテーパー状にしておきます。

これによってスムーズにスプリングがピストンの中に収まって行くようになります。


次に、金属歯がシリンダーに当たることがあるので、歯の両端を斜めに削ります。




最後に、歯を一度外して、パーツクリーナーで洗浄、耐衝撃の瞬間接着剤で、しっかり接着します。



これで、SHSの軽量ピストンも長持ちしてくれます。
色々人によってやり方は違いますが、私はこの方法で、数万発撃っても、割れたり、問題があったことがありません。


こんな感じで組み上げます。
グリスはまだ色々試しているところですが、今のところバイクのチェーンルブをギア部に、バイク用のシリコーングリスをピストン可動部、タペットプレート可動部、シリンダーに使っています。

バイク用のチェーンルブは飛び散りにくくて、音も消えるので、静かなメカボが欲しい時にお勧めです。
RKとか、WAKOSとか、ZOILとか色々種類があって、それぞれ組んだ時の味が微妙に違うので、試してみて好みのものを使うと良いかなと思います。
ちなみに電ハンはZOILのチェーンルブが良いかなと最近思ってます。
ギア毎に塗り替える、軸受けのグリスとギア部のグリスを塗り替える等々様々な方法がありますので、これも頭を悩ませます。



今回はライラクスのベアリングスプリングガイドと、ベアリング付ピストンヘッドを使いました。
これも消音に貢献してくれます。

(赤いコードの後ろの黒い塊がPicoSSR3のFETです。)


純正の20Aヒューズはリポでセミ連射すると、すぐに飛ぶので、今回25Aを入れています。


最終的な初速&回転数は0.2gのBB弾でこんな感じです。
今はマルイの純正バレルなので、もう少しタイトなバレルを入れれば初速が2~3上がると思います。

ここまでの作業で、丸々2日間、空いた時間使いました。
かなり面倒くさいでしょ?



エアガンショップでここまでのカスタムすると、かなりかかります。
自分でやるからこそ、ここまでしっかり調整できるというもの。

恐れる事勿れ、
工具はT10(トルクスの10番)のドライバーとピカール、100円ショップで精密ドライバーセット、大き目のプラス、マイナスドライバー、リューター、ヤスリ、ラジオペンチ、ニッパーがあればかなりいじれます。

あと本気でいじるなら
ピニオンギアリムーバー
電工ニッパー
ハンダコテ、はんだ、はんだ台
等々、専用工具も揃えてみると幅がぐぐぐ~っと広がります。

カスタムパーツも色々組み合わせ+調整で化けます。
自分で切ったり、はったり、削ったり、頭を悩ませ楽しいものです。

今回、機動戦士さんの了承を得て、PicoSSR3の実験的にG3いじらせてもらいました。

■今回のセッティング
アングスハイサイクル用SSスプリング
SHS14歯金属ピストン(加工済み)
マルイ純正ハイサイクル用軸受け
ライラクスベアリングスプリングガイド
ライラクスベアリングピストンヘッド
SuperShooter13:1ギア(前2枚、後ろ1枚カット)
タペットプレート足の部分7㎜カット
SHSピニオンギア
メカボックスピストンレール、タペットプレートレール部分研磨、シリンダーヘッド部分丸加工。
FET:PicoSSR3
逆転防止ラッチ加工
メカボ→フレームコード接続部Tコネクターに変更
メカボ内コード→ドイツ製高効率コードに変更

ベアリング付のギアなので、かなり静か!
これでサイレントキリングを楽しんでください!


あの夏の興奮がさらにパワーアップ!